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Chapter25.クヴァッチ大戦編①帝特隊

2023年09月18日
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医師ササーニア「やあ、時間通りだね。ここに座ってくれ。何か飲むかい?」
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猛暑も過ぎ、ゾハル達と別れた私は、近年シロディールにできた観光地、帝都から南に位置するうらら沼を訪れていた。湿地達を見事に利用した街だ。

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ここで幸運にも私はクヴァッチ大戦を生き延びた人物から話聞く事ができた。奴隷港の大事件が表沙汰にならなかったのは、同時期にクヴァッチでもある大事件が起きていたからである。

シロディールの大都市の一角、クヴァッチ。そこは突如開いた地獄の門より、悪しき魔人デイゴン配下、魔物デイドラの侵攻により壊滅的な状況に陥っていた。

ローブの人物「あれは...あそこはこの世の終わりだった」

医師ササーニア「早速だけど話を聞かせて貰えるかい?」

私はエールを飲むのを止め、耳を傾けた。









再び舞台となるのは帝都インペリアルシティの一角の宿屋。ルビエールが汚職衛兵オーデンスを監獄送りにしてから数年後。

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当時の騒ぎが嘘の様に、帝都は静まり返っていた。そんな中、黒馬新聞社のトップページを飾っていたのはこんな内容。

「クヴァッチに開いたオブリビオンの門を閉じる為、腕利きを募集中。手厚い報奨金を約束する」

商店街の一角に集められた猛者達。彼らは各地のギルドより選抜された帝都特別任務選抜隊、通常「帝特隊」オブリビオンの門から攻め入る異形の魔物達によって、窮地に陥ったクヴァッチを救う為選ばれし者達。

元老院ノコリ卿「やぁ、皆よく集まってくれた。ここに集めれた理由は言うまでもなく、クヴァッチ奪還の為だ」
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ノコリ卿。戦士ギルド上がりで、その功績を認められ最年少で元老院へとのし上がった。飄々として飾らない性格は、堅物だらけの元老院の中では異彩を放つが、実直な彼を支持する層も多かった。

戦士ギルド代表の青年「そんなに状況は悪いのですか?」

元老院ノコリ卿「先立ってクヴァッチに向かっていた偵察隊より報告してもらおう。いいかな?」

偵察隊のエルフ「先に派遣された兵士達30名は全滅。今は街の修道士が生き残りを集めて教会に立て籠ってるよ」
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神妙な顔付きで2人は口を開く。

偵察隊のホルケゥ「オブリビオンゲートから次々と魔物達が溢れて来てます。なんとか衛兵達が食い止めてはいるけど、時間の問題だと思います...門の中に突入した兵士達も恐らく...」

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元老院ノコリ卿「...彼女達も相当の手練だ。逃げたい奴はここから退場してくれて構わない」

事態は思った以上に深刻なようだ。しかしその場を後にする者は誰1人としていなかった。

元老院ノコリ卿「...キミ達の覚悟は分かった。それじゃ簡単な自己紹介をして貰おうかな?」

エルフのエミーナ「ボクはエミーナ。所属は偵察部隊。剣と弓が得意。故郷はここかはずっと遠くだけど、祖国の任務で帝国に仕えてる」
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最初に口を開いたのは、褐色で緑髪のエルフ、エミーナ。細身のボーイッシュな女性だが、かなり腕は立つ様だ。

元老院ノコリ卿「なるほど、可愛いね。ボクっ子枠だね」

ホルケゥのチャコール「私はチャコール。同じ偵察部隊。戦いはあまり得意じゃないけど、隠密行動なら任せて。帝特隊に志願したのは...頭のおかしい奴らから逃げる為、かな」
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続くはホルケゥ族の華奢な女性。本職は盗賊ギルド。グレイフォックスの信仰者で、戦いより平和を好む優しき犯罪者。志願理由はあまりいい理由ではなさそうだ。

元老院ノコリ卿「なるほど、キミも可愛いね。ケモナー需要に貢献してるね」

お付きの衛兵「ゴホッ...!ノコリ卿...」

インペリアルのジュード「戦士ギルドのジュード。まだ歴戦の戦士と言うほど経験はないが、実力で勝ち取った。クヴァッチは故郷なんだ」
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戦士ギルド代表のインペリアルの青年。甘い顔立ちに似合わず、しっかりと鍛えられた身体には無数の刀傷が残されている。

元老院ノコリ卿「よし、次」

ウルフエルフの女「アタイはマルデリット。そこの坊主と同じ戦士ギルドの出だ。志願理由はクヴァッチの住人の救出と、自分の強さを確認する為だ」
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ぶっきらぼうに声をあげたのはシロディールでは珍しいウルフエルフの女性。ジュードの師匠に当たる。彼女の槍術の腕は大陸全土に名を馳せる程だ。

元老院ノコリ卿「うむ、美しいね。姐さんって感じ。罵られたい」

お付きの衛兵「ノコリ卿!真面目にやってください!」

スカイリムカジートの大男「ワシは馴れ合う気はねぇ。どうせどいつもすぐにおっ死ぬさ」
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部屋の隅に陣取っている獣人たちが機嫌悪そうに呟く。

アルゴニアンの大男「オイラも同感だナァ。いつ敵になるか分からねぇし」

ミコッテの少女「...銀虎、レイ、良い加減にしなさい!」

ヘソを曲げた大男二人の間に割って入ったのはミコッテの少女。この3人は顔見知りの様だ。二人はバツの悪い顔をしている。

銀虎バルカン「ワ、ワシは考えを変える気はねぇぞ!」

アルゴニアンのレイ「オイラだってそうだ。いくらマヒナのお願いでも聞けねぇぜ」

ミコッテのマヒナ「...分かったわ。それじゃあ二人ともまた臭い飯を食べたいってワケね」

銀虎バルカン「い、いやそれは...」

元老院ノコリ卿「...そろそろいいかな?」

銀虎バルカン「お、オホン...ワシは銀虎。今はしがない山賊団をやっとる。今回のクヴァッチ遠征はゴールド目当てだ」
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態度も声も体躯も大きなスカリムカジート。彼は報酬のゴールドが目当てらしい。

元老院ノコリ卿「よし、次」

アルゴニアンのレイ「...レイだ。取り敢えず名前だけでいいよな?あちこちのギルドで出禁になって食い扶持がねぇ」
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銀虎と同等、もしくはそれ以上の大きなアルゴニアン、レイ。彼らは悪名高いブラックウッド傭兵団を脱退し、今は山賊をやっていた。自由奔放で気ままに生きるレイにとっては山賊が肌に合っている様だ。

元老院ノコリ卿「よし、次」

ミコッテのマヒナ「あたしはマヒナ。このふたりの娘だよ。遠距離攻撃と回復魔法でサポートするから」
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小柄なミコッテの少女。インペリアルに近しいが、猫の耳と尻尾を持ち、狩猟能力に長けた種族で、俊敏さ、感知能力が武器だ。自由奔放な2人の父を反面教師として、常識人として育った。

元老院ノコリ卿「うむ。キミも小柄で可愛いね。でも父親があの2人なのは苦労しそうだ」

ダンマーの青年「...似てませんね」

ミコッテのマヒナ「小さい頃、ふたりに拾われたんだ。血は繋がってないの」

エルフの女騎士「わ...私はエレンミア...」
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消え入りそうな声で、エルフの女性が口を開いた。

エルフのエレンミア「デ...デイドラが...すき...切り刻みたい...の」

元老院ノコリ卿「...う、うん、美人なのにね...」

言葉を失う一同。一際美しく、儚げなエルフの女性だが、発した意味不明な言葉に全員が恐怖を覚えた。

ダンマーの青年「オ、オホン!彼女はエレンミア・ハシルドア様だ」

アルゴニアンのレイ「...てことは...スキングラッドの?」

ダンマーの青年「ああ。ジェイナス・ハシルドア伯爵のご令嬢で、スキングラッドの姫君に当たる。オレは付き人のラモール。魔術師ギルドの学者で、破壊魔法を専攻している。今回のクヴァッチ遠征は彼女の護衛として参加させて貰う」
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最後の自己紹介はダンマーの中年男性。エレンミアとは対照的に淡々とした口調で、やや冷たい印象も受ける。

銀虎バルカン「なるほど、温室育ちがお散歩気分で遠征か?遊びに行くんじゃねえんだぞ」

銀虎の表情が険しくなる。

ダンマーのラモール「...それ以上の侮辱はスキングラッドへの宣戦布告と受け取るぞ」

銀虎バルカン「ああン?喧嘩なら買うぜダンマー」
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「そこまで」

元老院ノコリ卿「そこまで」
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凍り付いた空気を一瞬で裂くノコリ卿のドスの聞いた一声。その圧力に銀虎やラモールも驚いている。

エルフのエレンミア「あははっっ...大丈夫、この人達には負けない...から」
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銀虎バルカン「まぁいい。だがワシらに危害が及ぶ様なら遠慮なくぶった斬るからな」

ダンマーのラモール「やってみろ獣共。姫様に刃を向けた瞬間に殺してやる」

ミコッテのマヒナ「ホラ、また睨み合わない!」

エルフのエレンミア「わ...私なら...大丈夫...だから」

銀虎バルカン「まぁいい。帰ったらタンマリ報酬は貰うからな」

その後、帝特隊は用意された専用の軍馬に乗り込み、帝都インペリアルシティを後にした。彼らの地獄への旅はここから始まる―――

















―――解散後―――

エルフの女性「...お疲れ様。浮かない顔ね」

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元老院ノコリ卿「ヴィリアさん!...やはり気が引けるよ。未来ある若者達を死地に追いやるのは。キミと旅してた頃は楽しかったな」

錬金術師ヴィリア「偉くなるの、夢だったんでしょ?若手を導くのは先輩の役目。彼らなら大丈夫。あなたよりずっと頼り甲斐があるわ」

元老院ノコリ卿「ええ~!でも否定できない...」

錬金術師ヴィリア「うるさい。それと若い女に鼻の下を伸ばすな」

元老院ノコリ卿「はーい」






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sasanagare77
Posted by sasanagare77
どうもsasaです。円熟期以降のおぶらーであります。
当小話は先代モッダー様の恩恵を十分に受けており、
多大なる感謝の気持ちを忘れません。
Thank you so much.
All modder for TES4.

Comments 6

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トカゲのLey

新作キター!

あの"オーデンス事件"から現在までの間になんか凄い事になってるぅ~?!
純粋な「楽しさ」を求めて、BWC(一応?ちゃんとした組織)を辞めてフリーの山賊業をしてたとは、中の人と丁度真逆っぽい経歴な点とかもまさにトカゲのLeyらしい…w

※中の人は10代の頃:某大陸系マフィア日本支部のボス御付の護衛兼なんでも屋もどき(偶然知り合った友達が実は件のボスだったゆえ&友達が謎の集団に襲われた際にその場の流れで返り討ちにした結果護衛の腕を買われて、僕自身は"友達の手伝い"のつもりだったんで全部無償)をやってました。20歳以降は現在に至るまで一応カタギです…w

ここの所スクショ漫画の創作意欲が低迷してましたが、sasaさんのを見てたら急に意欲が戻ってきた感じがしました…!

2023/09/18 (Mon) 23:55
sasanagare77

sasanagare77

To トカゲのLeyさん

Leyさんコメントありがとうございます!!(∩´∀`)∩

なるだけゲストさんは個人設定に近いイメージで登場させたいので、イメージと近いと言われるのはとても嬉しいです。

以前からLeyさん×銀虎の大型獣人コンビの掛け合いはイメージにあったので、今後もバリバリ活躍してもらう予定です。

Leyさんの小話も楽しみにしてますね。

2023/09/20 (Wed) 04:08

もきゅもきゅもきゅ(なんか食べてる音)

No title

新章まってました~(o゚▽゚)/!
新しいキャラに見知ったキャラ。良い感じに特徴付けて登場してますね。
これからのやりとりと活躍が楽しみです。

そして涼しい顔して飲んでるそこの医者!www
まだうちでも出番欲しいなぁ…。首輪壊れちゃったけど次の呪具を…(やめなさい

2023/09/20 (Wed) 16:42
sasanagare77

sasanagare77

Re: No title

もきゅさんご来店ありがとうござります~!!
今回はキャスト総入れ替えになったので、色々試行錯誤で時間食いました。

一度キャラ付けが決まれば早いんですが、なにせ奴隷港も濃い連中ばっかりだったもので...w

肉付け工程といいますか、キャラの造形作るだけでは自分の中で2割、そこから魂を入れこみそれぞれが意思を持って動いていくとようやく7割。小話で勝手にセリフが浮かぶようになって完成形になります。

今回はゲストさん最多となる予定なので、Oblivionのlegendたちがどう活躍するかも見て頂ければ(*´ω`*)

2023/09/22 (Fri) 09:07

敗残兵

更新お疲れ様です。ノコリさんは空前絶後の大出世を果たされた様でww
もっともヴィリアさんが一緒な以上権力と金に物を言わせたハーレム生活は無理そうですね、合掌。

それにしてもまさかチャコまでもがササリビオンに登場することになるとは夢にも思いませんでした。
体制好きでは無いチャコが帝国の組織した部隊に入るのは相当の事態ですね、まぁ顔馴染み()もいるしもっとヤバイ連中もいるから当然ですね。
死亡芸人属性抜きにしてもビビり気弱には胃の痛くなりそうなパーティーで"ササリビオンの"デッドランドに突入とか心身ともにクッソハードなですが、
さてどうなる事やら。チュル公もあの様になってますし、マヒナちゃんのトラウマになる様なササリビオンらしい死ぬ様を見せてくれるんですよね?(期待

ササリビオン勢も新規がついにお披露目されましたね、マヒナちゃんは凄いいい子そうでとても楽しみ()です。
ジュード君もこう…王道ぽくてササリビオン的な揉まれ甲斐がありそうな人ですね。ゲートから出てくる頃には今のおじさんみたいになってそうで(偏見
エレンミアさんはアレですね、恐怖の感情欠落してそうなのが。それにチュル公とコンタクトしたらバラすリス入りは間違いないですねw

感想投稿する前に次が出ちゃいましたが人外が一番強い"あの"ササリビオンのホームゲームともいえるデッドランドですからエログロリョナてんこ盛りなんですよね?(
次の地獄も楽しみにしてます。

2023/09/23 (Sat) 01:15
sasanagare77

sasanagare77

Re: タイトルなし

敗残兵さん、いつもコメントありがとうございます(∩´∀`)∩

≫ノコリさんは空前絶後の大出世を果たされた様でww
少し成功させ過ぎた気もしますWいずれもゲストさんはしょぼい扱いにしたくないので好待遇ですね!

それにしてもまさかチャコまでもがササリビオンに登場することになるとは夢にも思いませんでした。
≫敗残兵ファミリーではかなりマトモな部類(失礼)ですもんね。

ちなみに彼女はリノン並みのトラブル引き体質で、彼女が帝国に所属しているのは、チュルパン達に付きまとわれてた過去があったからです。今後はクヴァッチ組とBWCは遭遇しますが、いじり倒されるチャコ助を堪能いただければと...

≫ササリビオン勢も新規がついにお披露目
スタメンを一切入れないというので、実験的なスタートではありましたが、なかなか新鮮でした。
いつも一人事のように言ってますが、自分の中ではやはりデザイン完成だけでは魂が入ってる感じがしなくて、
小話で勝手に動き始まってようやくキャラが確立します!

オリキャラたくさんで何人五体満足で帰って来れるか楽しみですね()

2023/10/06 (Fri) 04:11