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Chapter24.海賊編③大海原の覇者

2022年08月23日
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場所は変わってゾハル達。
奴隷港を救った彼らだが、帝国に追われる事となり、マイルズ海賊団の船に海賊補佐として乗り込んだ。

カジートのオンドル「おおおおお...キタキタキタキタッッ‼︎今夜の晩飯は豪勢だぞ!船長も喜ぶ」
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航海は至って順調で、一行は緊張感のない日々を過ごしていた。







エルフのシャロン「なるほどね~あんたも苦労して来たのね。またかチャール家のお嬢様だったなんて」

リノン嬢「うん。周りに甘えてたなって実感するよ。今はなんでも自分でやらなきゃダメだから。お姉ちゃんこそポー家と言えば名家だよね。なんで冒険家してるの?」

エルフのシャロン「ん~...まぁ色々あってね。気が向いたら話すわ。それよりゾハルとはどんな関係なの?」
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リノン嬢「フフッ、喜んでくれて良かった♪もう少し仲良くなったら話してね。え~、それはひみつ~」

女海賊ブレンダ「おい、女共、何を呑気にティータイムを楽しんでる?船長に大目に見られてるからって調子に乗るなよ」

おいしい紅茶と女子トークに花を咲かせるシャロンとリノン。そんな女子力高めの空間に荒々しい女性が割って入る。現れたのはマイルズ海賊団の女海賊ブレンダ。真っ黒の髪と、鍛えられた筋肉、酒で焼けた声でリノン達を睨みつける。

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リノン嬢「ごめんなさい...あなたも一緒に飲む?」

女海賊ブレンダ「お...おう。美味いな...って違ェ‼︎」

エルフのシャロン「そんなに気を張っても仕方ないでしょ。一応今は仲間なんだから」

女海賊ブレンダ「勘違いするな。アタイはお前らみたいな温室育ちに背中を預けられるとは思っちゃいねェ」

エルフのシャロン「どうぞご勝手に。あんたとは仲良くなれそうにないわ」








マイルズ船長「...ゾハル、おまえは随分変わった経歴だな」

夕刻。デッキにて。船長マイルズとゾハルが夕凪の中話込んでいた。マイルズはゾハルという人物に興味深々だった。良くない噂しか聞かない彼が、どうやって奴隷港を救ったのか、これからの船旅について。

傭兵ゾハル「なぁに。褒められたモンじゃねぇさ。奴隷港だってたまたま威張ってた奴にお灸を据えただけだ」

マイルズ船長「謙虚だねぇ...気に入った。どうだ?ウチの船員にならねぇか?」
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傭兵ゾハル「いや、オレはただの傭兵だ」

マイルズ船長「よほどあの雇い主に金を積まれてるんだな」

傭兵ゾハル「ああ。シロディール1の海賊団のあんた達でも競り勝てねえよ」

マイルズ船長「フン...まぁいい。だがこの船にいる間は戦力になって貰うぞ」

傭兵ゾハル「ああ。船賃分くらいは働くさ」

マイルズは渋々ゾハルの雇用を諦めた。マイルズ海賊団の戦力は十分だったが、狡猾な海賊にはみられない実直さをゾハルに感じたからだ。遠くの水平線に、夕陽が沈んで行った。







夕刻。錬金部屋にはシャロンと新入り船員ダンマーのビオスの姿があった。何かごそごそと作業をしているシャロン。どうやら薬を調合しているようだ。

ダンマーのビオス「おや、シャロンさんでしたね。錬金術の心得がおありで?」

エルフのシャロン「多少はね。いいわよ錬金術は。知識次第で毒にも薬にもなるし」
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ダンマーのビオス「ちなみに得意なものは?」

エルフのシャロン「透明化と暗視かしら」

ダンマーのビオス「碌でもない事に使いそうですね」

少しでも関心を持った事をビオスは後悔した。しかしシャロンは冷やかな視線を気にもせず、次々と新しい薬を作り上げていくシャロン。美しいエルフの横顔に見とれてしまった。

エルフのシャロン「あんた達は?」

ダンマーのビオス「?」

エルフのシャロン「なぜ海賊なんてやってるの?そんなに儲かるわけ?」

ダンマーのビオス「まあ、例外はあるでしょうけど...ほとんどは船長を担ぎ上げたいからでしょうね」
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ダンマ―の中でもアッシュランダー家に属する彼は、同族から原始人扱いを受け、迫害対象となっていた。居住地を襲われ、ひとり海岸に漂着する物資で飢えを凌ぐ日々。そんな中彼に手を差し伸べたのが船長のマイルズだった。

エルフのシャロン「ふーん...確かにいい筋肉はしてたわね」

ダンマーのビオス「あの人は私のこの生まれつき歪な顔を誇れと言ったんです。あの人の為なら死んでも構いません。ああ、それともう1人、私と同じで船長に心酔してる女海賊がいますね」







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淫魔デリック「やぁ」

女海賊ブレンダ「はぁ...スクゥーマのやりすぎか。悪魔の生首の幻影が見える」
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大きなため息を吐きながら、ブレンダは呟く。先程まで何も無かった床には、こちらを見て微笑む悪魔の生首があった。

淫魔デリック「幻影ではない。僕は眠りの領域ヒュプノスの支配者。キミは浅い眠りに付いてるだけだ」

女海賊ブレンダ「...それで何が目的だ悪魔様よォ」

淫魔デリック「欲しいかい?あの男を独占する力が。強い想いはいい糧になる」
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ガゴォオオォォンンンッ‼︎
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静寂を切り裂くような大きな衝撃音。ゾハル達を乗せた海賊船が大きく傾く。

傭兵ゾハル「な、なんだ...⁉︎ケガはないか?」

リノン嬢「う、うん...座礁したのかな?」

「敵襲ゥゥー!敵襲だぁーッッ‼︎」

静まり返った海賊船に響き渡る号令。マイルズ海賊団に襲撃を掛けたのは、アンヴィル湾東部をシマとするガスパード海賊団。

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残虐性が極めて高く、彼らに狙われて逃げ切れた船はいないという噂だ。ガスパード海賊団は、元々はマイルズが下働きをしていた海賊団で、新しく船長となったガスパードの理不尽で暴力的な指揮に反旗を翻したマイルズは自身の海賊団を立ち上げた。

リノン嬢「何かあったのかな?」

傭兵ゾハル「リノン、出るぞ。様子がおかしい」
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ゾハル達が急いで寝室の扉を開けると、見慣れぬ海賊達が宝を漁っていた。

ガスパード海賊団船員「フヒヒヒヒッ!どうやらこっちは“当たり”みてぇだな!」
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傭兵ゾハル「ウチの海賊団じゃないな?どうやって入った?」

ガスパード海賊団アニキ「いい女連れてるじゃねえか...フヘヘヘ。大人しくそいつをこっちに渡すなら楽に死なせてやるぜ」

傭兵ゾハル「鈍った身体をほぐすには丁度いい。まとめて来な」

一瞬の出来事。奴隷港で激戦をかい括ったゾハルに取っては、どこかの海賊団の下っ端など相手になるワケもない。油断しきっていた海賊たちは次々とのされて行く。

傭兵ゾハル「そういえば苦しんで殺すとか言ってたな」
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ガスパード海賊団アニキ「ちょ...ッッ!待てっ‼︎悪かったッッ!悪かったって‼︎」

ゾハルによって拘束された下っ端の海賊たちは必死に命乞いを始めた。そんな彼らの訴えかける姿をみてリノンが言う。

リノン嬢「ちょっとかわいそうじゃない?」

ガスパード海賊団子分「...嬢ちゃん...イイ尻してんな。解いてくれたら可愛がってやるぞ」

リノン嬢「べーッッッだ。やっぱり反省して!」
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傭兵ゾハル「どうするかはマイルズに決めさせるさ。外に出て海賊共を援護するぞ。乗っ取られちゃかなわん」







「うわぁあァァッッ‼︎うおおぉッッッ‼︎」

既に海賊達の戦場と化していた海賊船。あちこちで血飛沫が舞う。

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傭兵ゾハル「チッ!こいつは本格的な海戦だな。船を奪われちゃ困る。加勢するぞ」
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ガスパード船長「いいかマイルズゥゥ‼︎今日こそてめぇの溜め込んだ財宝を頂くぜェ!おまえが”アレ”を持ってるの分かってるんだからなァァ」
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マイルズ船長「さあな。海賊らしく力づくで奪ってみろ。引導を渡してやるよジイさん」
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海賊達の戦いは、華麗さは無く、ひたすらに泥臭い。両軍の戦力は拮抗していた。

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ガスパード船長「今だッッ‼︎撃てェェェ‼︎」

ガスパードが合図をすると、敵船に控えていた弓矢部隊がマイルズ海賊団達に弓を放つ。

マイルズ船長「き...汚ねえぞガスパードッッ‼︎正々堂々戦えッッ‼︎」

マイルズ海賊団は次々と弓矢の餌食になって行く。

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ガスパード船長「フハハハッ‼︎勝てば官軍という言葉を知らねェのか⁉︎」

副船長ファーガス「チッ...このままじゃジリ貧だ。そういやあの財宝泥棒達はどうした?」

海賊「あ...あいつらなら“チャンス到来!”とか言いながら船ン中に走って行きましたぜ」







ゾハル達と共に捕まったエルフのシャロンとチャンタマ。ふたりの姿は宝物庫にあった。

エルフのシャロン「急ぐのよ!必ずマイルズ海賊団が持ってるはず...」

ピッキングを試みるシャロン。しかし思った以上に厳重に施錠されており、手こずっていた。

エルフのチャンタマ「せ...先生...!!」
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エルフのシャロン「うるさいわね...違う...これもハズレ。でもこれは弟くんに似合いそうね。こっちはルミルミに...グフフッ」

女海賊ブレンダ「ようやく尻尾を表したか女狐」

エルフのシャロン「あー...見つかっちゃったか」
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女海賊ブレンダ「おまえは特に怪しいと思って後を付けて正解だった。それはアタイらが必死になってかき集めたお宝だ」

エルフのシャロン「どーせ無理矢理奪ったものでしょ?私達なら有効活用できるわ。譲ってくれないかしら?」

シャロンは目を細めて呟く。

女海賊ブレンダ「それが人に物を頼む態度か?アタイのブーツを舐めて、お願いするなら考えてやる。

エルフのシャロン「...馬のクソでも舐めてた方がマシね。モブは消えなさい」
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女海賊ブレンダ「耳長ァァァッ‼︎テメェが指図できる立場じゃネェんだよ‼︎少し分からせる必要がありそうだね」

エルフのチャンタマ「気を付けてくださいよ」

女海賊ブレンダ「いいや、手加減するつもりはねぇ!死ね女狐ッッ」

エルフのチャンタマ「あ、いえ、気を付けるのはあなたの方で...」

ドンッッッ!!
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ブレンダの一撃を華麗に交わし、一瞬の隙を見て回し蹴りをたたき込むシャロン。カトラスを突き付けにっこりと笑う。

エルフのシャロン「ケンカを売るなら相手を選ぶことね」
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女海賊ブレンダ「ガッ...ガハッッ...あ...アタイの負けだ」






そして―――
ガスパード海賊団の海賊の掟に従わない戦い方が功を制し、マイルズ海賊団の面々はほとんど弓矢によって命を失っていた。

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ガスパード海賊団「オレ達の勝ちだッッ‼︎マイルズ海賊団を討ち取ったゾォォォ‼︎」

勝鬨を上げるガスパード海賊団達。その足元にはマイルズの為に命を投げ捨てた船員達の姿があった。

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ガスパード船長「さぁて、どうするマイルズくん。後はお前達くらいしか残ってないぞ」

マイルズ船長「だったらどうした?まだオレがいる」

足場の悪さで体勢を崩したマイルズの隙をガスパードは見逃さなかった。

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ガスパードのカトラスは、マイルズの眉間に突き刺さる。ガスパードがにやりと笑う。

ガスパード船長「勝負あったな、若僧」

マイルズの体が床に崩れ落ちる。唖然とするゾハル達。

傭兵ゾハル「おい...あいつやられちまったぞ」

リノン嬢「せんちょう...そんな...」

ガスパード船長「これで今日からオレ達が最強の海賊団だァァァ‼︎ヒョォォオォゥ‼︎」

嵐が止み、雲の切れ間から月の光が覗くと、マイルズ達の死体は煙の様に白骨化して行く。

ガスパード船長「...なんだこりャあ?」

カタカタカタカタカタカタカタッッ...

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ズトォォオッッ‼︎

ガスパード海賊団員「ぬァァァっ‼︎な...なぜ...」
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不死の海賊団員「ケタケタケタ...カタカタカタカタカタカタカタ」

何度も何度もガスパード海賊団員の身体を突き刺す骸骨達。抵抗虚しく、骸骨海賊団達は倒されても倒されても起き上がり、次々と骸骨海賊団に屠られて行く。

ズシャッ‼︎グサッ‼︎ズドッッ‼︎

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そして、例外なくガスパード船長も報復を受ける時が来た。深々と胸を突き刺され膝をつくガスパード。

ガスパード船長「ま...まさか悪霊の類だったと...はナァ...許さねェぞマイルズ...絶対にオレは蘇って...ふくしュウウゥ...」

マイルズ船長「ケタケタケタ...」

ズトォォッッ‼︎
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月明かりに浮かぶ骸骨海賊団。彼らが最強と言われる所以であった。











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sasanagare77
Posted by sasanagare77
どうもsasaです。円熟期以降のおぶらーであります。
当小話は先代モッダー様の恩恵を十分に受けており、
多大なる感謝の気持ちを忘れません。
Thank you so much.
All modder for TES4.

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